子供に楽しく国語の読解力を身に付けさせる方法
うちの小学2年生の息子は国語があまり得意ではなく、毎日朗読の宿題もイヤイヤやっています。
国語の文章問題も嫌いで、特に物語を読んで自分の感想を書く事が苦手なようです。
自分の気持ちを言葉にする事が難しいのでしょう。
どうにか読解力を身につけさせたい、
そこで思いついたのが、楽しく自分の考えを言葉に出来るようにするためのトレーニング、絵本クイズ!
絵本を読んであげる時にその都度クイズ形式で問題をだすというものです。
これは、要は国語の授業でやる事と同じで主人公がこの時はどんな気持ちだったのか、この時の行動はなぜそうしたのか、などの問題を出します。
ちゃんと読んでいれば答えは書いてあるような、簡単な問題を出します。
問題を出す時は、あえて大げさに「ここで、クイズ!!」というように持っていけば、子供はクイズが好きなので楽しい気分で答えを考えます。
そうなればこっちのもので、後は楽しくクイズ大会をやれば、自然と考える力も鍛えられ、自分の考えを言葉にする事にも繋がると思います。
まずは国語が好きになってくれれば良いなと思っています。
※これはあくまで私が今実践していることなので、効果のほどはまだ検証できていません。あくまで参考として読んでいただけたら幸いです。
【実例1】
「羊飼いとオオカミ」
あるところに、いたずら好きの羊飼いがいました。
いつも村はずれで、沢山の子羊に、草を食わせていました。
「ああ、退屈だ。何か、面白い事はないかな。」
ある日、羊飼いは、村の方に向かって、大声で言いました。
「大変だ。オオカミがやってきた。羊がみんな、食われてしまうよ。」
それを聞いた村の人たちは、てんでに、鍬や棒を持って、駆けつけました。
でも、オオカミは、どこにもいません。
「オオカミはどうした」
「さあ、どこへ行ったのかな」
羊飼いはとぼけて言いました。
父
「ここでクイズ!」
「羊飼いはなぜこんな事をしたのでしょう?」
息子
「わかった!退屈だったから!」
父
「正解!!」
村人達は、ぷりぷり怒りながら帰って行きました。
父
「ここでクイズ!」
「なぜ村の人達はぷりぷり怒ったのでしょう?」
息子
「わかった!嘘をつかれたから!」
父
「正解!!」
羊飼いは、このいたずらが気に入って、次の日は村までかけて行き、
「大変だ。ほんとにオオカミがきた。」
と、叫びました。
村の人達が、慌てて駆けつけてみると、やっぱりオオカミはいません。
「いいかげんにしろ、今度嘘をつくと承知しないぞ」
村の人たちは、かんかんに怒って、帰って行きました。
父
「ここでクイズ!」
「なぜ羊飼いは次の日も嘘をついたのでしょう?」
息子
「わかった!このいたずらが気に入ったから!」
父
「正解!!」
ところが、次の日、本当にオオカミがやってきて、次々と羊に襲いかかりました。
羊飼いはびっくりして、
「オオカミだ。早くきてくれ。」
と、叫びましたが、村の人達は誰一人来てくれません。
羊飼いは大切な羊をみんなオオカミに殺されてしまいました。
父
「ここでクイズ!!」
「なぜ村の人達は誰も来てくれなかったのでしょう?」
息子
「嘘だと思ったから!」
父
「正解!!」
「じゃあ最終問題!
この物語で1番大事な事は何でしょう?」
息子
「うーん、嘘をついてはいけない」
父
「、、、、正解!!」
息子
「イェーイ!!」
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【実例2】
「うさぎとかめ」
うさぎはいつも、足ののろいかめを、
バカにしていました。
「それなら、競争してみようよ」
かめが言うと、うさぎも、
「じゃ、やってみようか。」
と、言いました。
父
「ここでクイズ!」
「うさぎはなぜ、かめをバカにしていたのでしょう?」
息子
「足がのろいから!」
父
「正解!」
そこで二匹は、一、二、三、で駆け出しました。
山の上まで競争です。
ぴょんぴょんぴょん、
たちまち、うさぎはかめを追い抜いてしまいました。
しばらくかけて、後ろを見ると、かめはずっと後ろの方で、もぞもぞ動いています。
「かめのやつ、夜までかかって山の上につくつもりかな。」
うさぎはバカバカしくなって、草の上に寝転びました。
父
「ここでクイズ!」
「なぜうさぎはバカバカしくなったのでしょう?」
息子
「かめがのろかったから!」
父
「正解!」
そのうち、ぐっすり寝込んでしまいました。
その間かめは一生懸命走り続けました。
ぐっすり寝込んだうさぎが、ふと目を覚ますと、かめは山の上の近くにいました。
「これはしまった。」
うさぎは、慌てて走りましたが、もう間に合いませんでした。
という具合です。
絵本の題材はなんでも良いと思います。
その場で即興で問題を考えれば良いので、大人も楽しめると思います。
もしお子さんが国語が嫌いで、どうしたら読解力が鍛えられるかと悩んでいる親御さん、
是非とも試してみて下さい。